印刷コスト削減事例（大手自動車メーカー　F社様）

長引く景気低迷による車の販売数量減少の影響から、大手自動車メーカーF社様の全国販売会社約50社においては大幅な社内コスト削減を早急に行うことが課題でした。
社内コストの中でも印刷のランニングコストのウェートが非常に高く、特にレーザープリンターの純正トナーカートリッジ(以下：純正トナー)から再生トナーカートリッジ(以下：再生トナー)への切替を早くから進めておりました。
しかし、過去に再生トナーを使用したものの、品質不具合で苦労した販売会社も多々あり、純正トナーから再生トナーへの切替を進めることは容易ではありませんでした。

つまり、コスト削減は進めたいが、再生トナーに対する品質不安はなかなか解消できず、また完全に信頼を置いて採用できる再生トナーも見つからずに、約7割の販売会社が純正トナーを使用していました。
そのような品質不安の課題を解決するために、技術的に信頼の置ける再生メーカーを探すことが急務でした。

以前から高品質で信頼性の高いと言われる再生メーカー3社に声を掛け、比較検討した結果、最終的には工場見学での製品開発力や管理体制が決め手となり、1社に絞られました。
ただ、品質不安を解消するための検証が必要でしたので、具体的には以下のように進めました。
2つの地域の販売会社を限定し、約1ケ月の期間を要してサンプル品での品質評価と改善を行ないながら、問題がないことを検証した上で量産を開始しました。

そして、昨年のレーザープリンターの入替を機に、その成功事例を水平展開しながら、再生トナーを採用して頂く販売会社を増やしていったのです。
また、今まで再生トナーの使用に消極的だった大手販売店に採用されたことも追い風となり、再生トナーを採用する販売店が増えていき、現在では全国の半数の販売店が採用するまでになっており、逆転する日も近いと思われます。

再生トナーの品質不安を解消しながら、コスト削減を進められた良い事例だと思います。
【自動車メーカーのコストダウン推進責任者の弁】

大変、良いビジネスパートナーに巡り会えました。
技術力の高さ、不具合への対応、品質改善の早さと正確さはどの再生メーカーよりも優れており、特に工場見学をした際に、そのレベルの高さを実感しました。
全国販売会社の約500店舗に対して、コスト削減のお手伝いを早急に進めていきたいと思います。